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★福島県前知事「無分別が生んだ破局」 プルサーマル計画了承を撤回(03/29 00:26)
【パリ共同】福島県の佐藤栄佐久前知事は29日付フランス紙ルモンドのインタビューで、
福島第1原発の事故について、原発の運営に関わった人間の「無分別がもたらした破局だ」として
東京電力や日本の原子力行政当局を強く批判した。
佐藤氏は福島県知事時代の1998年、全国で初めてプルサーマル計画を了承。
プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料が福島第1原発に搬入されたが、
2002年に東電の原発トラブル隠しが発覚、了承を撤回した経緯がある。
佐藤氏は「(今回の事故で)恐れていたことが現実になってしまった」と指摘。
日本の原発行政を推進する経済産業省と監視機関の原子力安全・保安院を
分離すべきだとの声があったのに実現していないことを挙げて
「日本は民主国家だが、浸透していない分野がある。
正体不明の利益に応じて、数々の決定がなされている」と原子力行政の不透明性を暴露した。
また「今回の破局は(原発に関する)政治決定プロセスの堕落に起因している」と指弾した。
北海道新聞 URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)