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福島県産などの一部の野菜から国の暫定基準を超える放射性物質が検出された問題で、
政府は、これまでこの暫定基準は一生食べ続けた場合の数値と説明してきましたが、
実際には放射性物質が次第に減少することを前提とした一時的なものであることが分かりました。
暫定基準の基になる指標を作った原子力安全委員会事務局は、「健康への問題はないと考えて
いるが、前提条件についての説明が不十分だった」と話しています。福島第一原子力発電所の
事故で、厚生労働省は、今月17日、原子力安全委員会の指標に基づいて食品に含まれる
放射性物質の暫定基準を設定し、基準を超える食品については食用にしないよう求めています。
これを受けて、政府は「一生食べ続けるのでなければ健康に影響が生じない低い値」と説明し、
この基準が一生食べ続けた場合の数値を示しているとしてきました。
しかし、この暫定基準の基となった指標を作成した原子力安全委員会ワーキンググループの
元委員、須賀新一さんは、あくまで放射性物質が一度だけ放出されて、次第に減少していくことを
前提とした一時的な指標であることを明らかにしました。特に人体への影響が大きいとされる
放射性ヨウ素については、基準の上限の値で長期間取り続けると想定している被ばく量を超える
おそれがあると指摘しています。
今回、検出された放射性物質の値では、食品などを通じて健康に影響が生じるおそれは
ほとんどないということですが、政府は正確な情報を改めて説明することが求められます。
原子力安全委員会事務局の都筑秀明課長は「健康への問題はないと考えているが、
前提条件についての説明が不十分だった」と話しています。
ソース
URLリンク(www3.nhk.or.jp)