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原発事故対応遅れ 菅首相視察が原因か
経済産業省原子力安全・保安院が東日本大震災当日の11日夜、東京電力福島第1原発事故に関して、
3時間以内の「炉心溶融」を予測していたことが27日、分かった。また翌12日未明には放射性ヨウ素や高いレベルの放射線を検出、
原子炉の圧力を低下させる応急措置をとる方針が決まったが、実現するまでに半日も要した。
政府文書や複数の政府当局者の話で判明した。12日午前には菅直人首相らが現地をヘリコプターで視察したが、
それが対応の遅れにつながったとの見方も出ている。
大地震当日の11日、原発事故発生から翌12日未明の段階で、原子力安全・保安院をはじめ政府専門家間では
急速に危機感が高まっていた。炉心溶融の前段である「炉心損傷」を示すヨウ素が検出され、
原子炉に対する応急措置の即時実施が迫られる局面だった。
しかし、菅首相は12日早朝、原子力安全委員会の班目春樹委員長と予定通り現地を視察。
政府与党内からは、溶融の兆候が表れた非常時の視察敢行で、応急措置の実施を含めた政策決定に
遅れが生じたとの見方も出ている。初動判断のミスで事態深刻化を招いた可能性があり、首相と班目氏の責任が問われそうだ。
政府原子力災害対策本部の文書によると、保安院は11日午後10時に「福島第1(原発)2号機の今後のプラント状況の評価結果」を策定。
炉内への注水機能停止で50分後に「炉心露出」が起き、12日午前0時50分には炉心溶融である「燃料溶融」に至るとの予測を示し、
午前3時20分には放射性物質を含んだ蒸気を排出する応急措置「ベント」を行うとしている。
保安院当局者は「最悪の事態を予測したもの」としている。評価結果は11日午後10時半に首相に説明されていた。
~長文につき、つづく~
ニッカンスポーツ [2011年3月28日7時41分 紙面から]
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