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特別リポート:地に落ちた安全神話─福島原発危機はなぜ起きたか 2011年 03月 30日
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東京電力によると、アクシデント・マネジメントには、原子炉の暴走を抑える
ために必要な措置として、注水機能や、電源供給機能の強化が盛り込まれている。
ところが、地震後の大津波で、非常用ディーゼル発電機も含めたすべての電源が
失われ、注水ができなくなった。この非常事態を前提とした具体的な対応策が、
東電のアクシデント・マネジメントには存在しなかった。
事故発生後の失策の一つは、1号機に対する海水注入の決断の遅れだ、と複数
の専門家は見る。1号機の冷却装置の注水が不能になったのは11日午後4時
36分。消防のポンプ車で真水を注入していたが、その真水の供給も途絶え、
原子炉格納容器の水位は低下。冷却機能を急速に失って、翌12日午後3時半に
1号機は水素爆発を起こした。
現場にいた原子力部門の責任者、武藤栄副社長は「それ以前に海水注入の検討
を始めていた」と話すが、実際に注入を開始した時刻は午後8時20分になっていた。
海水注入の遅れが水素爆発を誘発し、それが現場の放射線環境の悪化を招く。
作業員の活動は困難になり、対応がさらに後手に回る。初動を誤り、スパイラル
的に状況が悪化していく悪循環の中で、福島原発は大惨事に発展した。