11/03/29 18:30:08.89 N5Ht1Xwv0
かつての津波の規模を、堆積物の調査から確定させて、
そういった津波を引き起こすにはどの断層がどれくらいのエネルギー規模で
破壊されたかを、いくつかの候補についてコンピュータシミュレーションして、
実際の津波の及んだ範囲とつき合わせて決定するという手法がある。
これが今回の津波の及んだ範囲。
URLリンク(www.pasco.co.jp)
これは、
URLリンク(unit.aist.go.jp)
上記の方法で、これまでに起きた地震の規模を推定して
仙台から福島にかけて巨大津波が起きる可能性を示唆した
(もちろん今回の地震の前に)結果。(この文章の最初の解説論文)
前半の方法論と後半のシミュレーションとのつき合わせ、
どちらも分かりやすいのでぜひ読んでみて欲しい。
実際の浸水範囲と比べてみても分かるが、恐ろしいほど一致しており
まさにドンピシャの研究だったことが分かる。
この結果を元に東京電力は何度も警告を受けてきた。
それを無視したのは「コスト」の三文字。
科学技術は無力、みたいな風潮が生まれてきつつある。
でもそれは違う。
銭勘定で科学的な研究からの警告を無視し
絶対性が求められているはずの安全を軽視した経営陣が起こした人災だ。