11/03/28 11:33:44.17 0
>>1の続き
▽証拠
貞観津波を研究する産総研の宍倉正展海溝型地震履歴研究チーム長(古地震学)によると、
宮城県から福島県の太平洋岸には、過去に津波が繰り返した証拠となる、複数の砂の層が地中で見つかっている。
津波は4世紀ごろと室町時代にも起き、500年程度の間隔で起きた可能性が高いという。
年代測定で貞観津波の痕跡と特定できたのは宮城県石巻市から福島県浪江町までだが、砂層は茨城県日立市近辺まで広がっていた。
宍倉さんは「原発の防災上、少なくとも高さ10メートル程度の津波を想定しておくべきだったのではないか」と指摘する。
岡村さんも「石巻―浪江は確実な部分だけで、ほかにもグレーの部分はある。
砂の侵入は内陸3~4キロだが、津波自体はもっと奥まで進んだだろう」と指摘。
厳密な証拠を求める科学研究と、想定外にも備える必要のある原発の防災対策を混同するべきではないと指摘する。
▽過小評価
原発の耐震安全性審査をめぐっては、これまでも同様のことが指摘されてきた。
地下の活断層がつくる地表の〝たわみ〟の存在が中国電力島根原発(島根県)、日本原子力発電敦賀原発(福井県)などで指摘されてきた。
いずれも研究者の間では広く知られているが、科学的な異論が残ることなどを理由に原発防災には活用されていない。
原発と活断層の問題に詳しい名古屋大の鈴木康弘教授(変動地形学)は「最新の知見を原発の防災に生かせるよう、
国の安全審査は、広く第三者の意見を取り入れるなどの抜本的改革が必要だ」としている。
以上