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冷却機能の復旧を急ぐ福島第一原発では、放射性物質で汚染された「たまり水」が
障害になって本格的な作業が中断したままです。
作業員の被ばく事故で作業が大幅に遅れている3号機ですが、現在のところ、タービン建屋にある
たまり水を取り除く作業のめどが立たず、外部の電源とつないで原子炉の冷却系を復旧させる作業は中断したままです。
一方、その被ばく事故に関連して東京電力は、高い濃度の放射線の情報などについて、
情報伝達に対する認識の甘さから現場の作業者にきちんと伝わっていなかったことを明らかにしました。
3号機の被ばく事故の前に、今月18日に2号機でも放射性物質を含んだ水があった事実について東京電力の社員は
把握していたものの、発電所の社員が伝達を怠り、被ばくした協力会社の社員らには伝えられていなかったということです。
27日中に排水の作業に着手したいとしていた2号機のたまり水から、1時間あたり1000ミリシーベルトという
非常に高い放射線が検出され、準備は難航しています。
さらに、原発周辺の海水から基準値の1850倍の濃度の放射性ヨウ素が検出されたということです。
テレビ朝日 03/27 11:50
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2号機水たまりの放射性ヨウ素、通常冷却水の1千万倍
経済産業省原子力安全・保安院は27日、福島第一原子力発電所2号機のタービン建屋内の水たまりの表面で、
毎時1000ミリシーベルト以上の強い放射線量が計測されたと発表した。
水に含まれるヨウ素134の放射能の強さは1立方センチメートルあたり29億ベクレルで、
通常の原子炉内の冷却水が持つ放射能の1千万倍にあたる。
福島第一原発で測定された放射線量として、これまでで最大となる。
測定し始めて「すぐに針が振り切れた」ため測定員は、強い放射線量と判断、測定を中止して退避した。
2号機のタービン建屋で、同日予定していた排水作業を行うことは難しいという。
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