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★被爆者ら非難や不安福島原発爆発「背筋凍る」
東日本巨大地震で、東京電力福島第1原発で起きた爆発事故に、県内の被爆者や原発から
10キロ以内の住民らが非難や不安の声を上げた。
長崎原爆被災者協議会の山田拓民(ひろたみ)事務局長(79)は「放射線は目に見えないだけに恐ろしく、
被爆者は66年たってもがんに冒されている。政府は事実を伝えて、対応してほしい」と求めた。
原水爆禁止日本国民会議の川野浩一議長(71)は「『核と人類は共存できない』と、
原発の危険性をずっと主張してきた。政府は原発依存のエネルギー政策を転換すべきだ」と強調した。
九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)から半径10キロ以内に住む松浦市鷹島町の農業男性(66)は
「毎年参加している防災訓練の状況が、現実になると思うと背筋が凍る。
見えない放射線相手では家族を守る自信もない。安全面を徹底してもらわなければ、安心して暮らせない」と不安を口にした。
12日には、佐世保港から米海軍の原潜が出港。原水爆禁止佐世保市民会議の山口原由(もとゆき)事務局長(41)は、
「原発が行き来しているようなもの。我々もいつ同じ脅威にさらされるか」と語気を強めた。
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旧ソ連・チェルノブイリ原発事故の被ばく者医療にあたっている山下俊一・長崎大大学院医歯薬学総合研究科長は、
原発周辺で観測された毎時1015マイクロ・?の放射線量を「人間が1年間で浴びる量の半分」と指摘。
ただ、「10ミリ・?以上を浴びないと、人体に影響はほとんど出ない」と話した。
がんを発症し、原爆症認定訴訟を戦った被爆者の被ばく線量は10~100ミリ・?といい、
「広島、長崎の経験からすると、避難住民が神経質になる必要はない。
だが、事故処理にあたる作業員は短時間で交代し、細心の注意を払う必要がある」と分析した。
讀賣新聞 URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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