11/03/12 14:52:55.90 0
>>1の続き
東電によると、福島第一原発での放出作業は、原子炉格納容器の圧力が上がりすぎたためだ。同日午前4時すぎの会見で、
想定している設計圧力400キロパスカルに対し、計測数値は2.1倍の840キロパスカルに上がっていた。
1号機では、非常用電源の故障のため、緊急炉心冷却システム(ECCS)が働かなくなり、核燃料の過熱を防ぐ手段が
なくなっていた。熱によって圧力が高まった圧力容器内の蒸気が、安全弁によって逃がされたため、その一つ外側にある
原子炉格納容器内の圧力が高まったことが考えられるという。
放出に伴う被曝(ひばく)量について、東電は「発電所構内のうち線量が最も大きい場所で、放出開始から終了までの間に
64ミリシーベルト」と試算している。放射線業務に従事する人に関して国が定める年間被曝量の上限は50ミリシーベルトで、
やや上回る値だ。
東電はかなり多めに見積もった数値としている。核燃料のウランは焼き固められており、金属でできた「被覆管」で
表面を守られているからだ。東電が明らかにした被曝量の試算は、被覆管が壊れてウランの2%が溶け出した結果として、
想定される数値だという。
一方、福島第一原発の敷地境界にある環境中の放射線を測る装置(モニタリングポスト)は8カ所とも機能していないという。
このため東電は、手持ちの測定装置で対応している。1~4号機の排気筒の測定装置についても停止しているという。
了