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JR東日本は世界唯一のオール2階建て新幹線「Max」(E1系、E4系)を段階的に廃止する方針を固めた。
老朽化とともに最新鋭車両の導入に伴う勇退で、来年7月以降、上越新幹線のE1系から順次退役させ、
5年後をメドに全廃する計画だ。90年代半ばから上越、東北新幹線で人気を集めた花形車両が姿を消す。【斎藤正利】
Maxは「マルチ・アメニティー・エクスプレス」の頭文字で、乗り心地や内装などさまざまな面(マルチ)で快適さ(アメニティー)を
追求した高速鉄道(エクスプレス)。中距離通勤・通学客の混雑緩和や繁忙期の着席サービス向上を目的に94年7月、
12両編成のE1系として上越新幹線に登場した。
1両当たり座席数は従来より約40%増え、2階席は1列3+3の6人掛けで座席を固定し、車いす対応席や昇降装置
、ベビーベッド、パウダールームも設けた。1~2階はらせん階段でつなぎ、2階席からの車窓風景が人気を集めた。
現在、6編成72両が東京-新潟方面間を結んでいる。
E1系をベースに騒音対策に配慮した「ロングノーズ」のE4系は97年12月にデビュー。8両編成を基本に分割や連結が
可能なように設計した。8両を2本連結した16両編成の定員は1634人で世界最大。
26編成208両が東北を中心に運行している。
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2階建ての上越新幹線E1系車両=JR東日本提供
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