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「ぺるそーな」2005年 1月号
最近の「報道2001」ではスタジオに大きな日の丸が翻っていることがたびたびあります。
北朝鮮や中国に翻弄される日本外交のあり様を論じ、これでいいのかニッポン?などという議論をする時に、
セットの一部として、ディレクターが用意したものです。
これは右翼的な思想のスタッフが確信を持って掲揚しているのではありません。
フジサンケイグループだから、上司の指示があるのかなんて思われていたら心外です。
私はそれを見るたびに時代の大きな変容ぶりを実感せざるをえません。
かつてなら、なんと時代がかった右翼的な番組だと思われたことでしょう。
しかし、日の丸を使用している30代のディレクターたちにとって、それはデザインのひとつにすぎないのです。
日の丸だからと言って、特別視するという発想そのものがないのです。
サッカーワールドカップで顔に日の丸をペインティングしている若者の感性に近いかもしれません。
これがまさに今の時代の空気を現していると思います。
日の丸は私たちの生活の中に、自然な形で溶け込んでいます。
一部の学校で未だに日の丸掲揚に対して抗議している教師がいるなどというニュースを見るにつけ、
左翼の化石みたいな人もまだ残っているのかと郷愁さえ覚えてしまいます。
右翼だ、左翼だという区分そのものがすでに意味をなさなくなっていることもあるでしょうが、
かつて右翼と思われたものの相当の部分が、今は時代の真ん中に来ているということなんだろうと思います。