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3月1日夜、ハンガリー首都ブダペストの郊外で大火災が起き、燃え盛るプラスチック
加工工場の上空に火災旋風が発生した。ロイター通信によると、火災の原因はまだ
わかっておらず、犠牲者の報告はないという。
アメリカ、モンタナ州にある米国森林局ミズーラ火災科学研究所の機械工学専門家
ジェイソン・フォートホーファー氏は2010年9月、ナショナルジオグラフィック ニュースの
取材に対し、火災旋風の原因は高熱と突風が重なって発生する空気の渦だと説明
している。同氏はさらに、空気の渦が竜巻のような構造にまで発達し、燃えた瓦礫や
可燃性ガスを巻き込むと述べた。
火災旋風の構造は、実際に燃えている中心部と、空気が“筒”状に渦を巻く周辺部に
分けられる。標準的な中心部は直径0.3~0.9メートル、高さは5~10階建ての建物くらい
だ。ただし、場合によっては超高層ビルを上回る規模に達することがあるという。
また、火災旋風自体はそれほど珍しい現象ではないが、記録されることは少ないと
フォートホーファー氏は話している。おそらく、山火事で発生することが多く、都市
中心部ではほとんど見られないためだ。持続時間は1時間を超える場合もある。
地上の火災が鎮まらない限り収まることはない。
発生の仕組みや対策を研究するだけでなく、予測手法を完成させたいと同氏は
考えている。「昔から、炎の渦、炎の悪魔、炎竜巻などと恐れられてきた。消防士が
負傷した例もあるので、その発生条件を特定できれば注意を促せる」。
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
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