11/03/04 10:39:23.57 0
●1年でも早く中途退学すれば、それだけ金を稼げるような今の状況は、「なぜ大学へ行くのか」
「なぜ勉強するのか」といった負の効果を生むことを恐れる。
もちろん、就職後の大卒賃金上昇率は農民工に比べてはるかに高い。
その点は同所長も強調しているのだが、それにしても中国の大学生にとってはショッキングなニュースだろう。
この記事に対しては2300以上のコメントが中国語で投稿されているが、
その多くは、「トップの50大学に入れなければ、大学に行く意味などない」
「中国の大学生は何も学んでいない、すべてはカネのためだ」などといった批判と恨み節のようである。
1998年に100万人弱だった中国の大卒者数は10年間で約6倍に膨れ上がった。
2008年大卒者約560万人のうち約3分の1が就職しなかったという統計もある。
今の中国も、日本ほどではないが、立派な「就職氷河期」のようだ。
これら未就職大卒者の中には、ブルーカラー職を嫌って就職浪人となったケースも多いと聞く。
それにしても、2003年以来大卒初任給が月額1500元のままとなっている理由の1つに
「大卒者の過剰」があることだけは間違いなさそうだ。
2003年と言えば筆者がまだ北京の日本大使館にいた頃である。当時は毎週のように全国の大学の日本語学科、
国際関係学科などに押しかけては「出前講演会」をやらせてもらったが、大学生の就職難という話はあまり聞かなかった。
むしろ、あの頃は北京大学、清華大学などエリート大卒業者が外資系企業で高給を取っているという話を聞かされたものだ。
今本当に困っているのはエリート大学ではなく、2000年頃から全土で粗製乱造された新興大学の卒業生であろう。