11/03/03 10:32:25.53 4OGLIa+H0
俺は幼少の頃から努力する事が何よりも嫌いで、勉強なんて全くできなかった。
深夜の公園で大音量でダンスを踊り、バンドの練習し、ゲームセンターを徘徊する日々。
当然のように偏差値40以下の高校にしか行けなかったが、遊びの中にスクーターや単車での爆走行為も加わった。
そんな事ばっかりやっていたため、辛うじて高校卒業できたほどの惨憺たる有様だった。
高卒で就職した時、インパクトを残そうと思い、ピンクに染色した頭で初出社したくらい。
しかし、そこで九州大学法学部卒の聖人君子ともいえる上司に出会い、俺は魅了されていった。感化された。
上司が持っている宅建という資格に興味を持ち、俺も勉強してみようと思った。
一度でいいから努力してみようと思った。
そう意気込んで勉強を始めてみたものの、馬鹿な上に努力したことのない俺が理解できるはずもなく、
何度も投げ出したい衝動に駆られたが、上司をはじめ周囲に資格取得を宣言していた手前、
途中棄権するのが恥ずかしかったし、悔しかった。
就業時間前、昼食休憩、終業時間を利用して徹底的に上司に教えを請うた。
ストーカーの如くつきまとい、非常に迷惑だったかもしれないが、嫌な顔ひとつせずに教授して下さった。
上司の献身的なサポートによって宅建に合格できた俺は、これによって勉強の喜悦と快感に目覚め、
認定司法書士・行政書士・マンション管理士・管理業務主任者・宅建・日商簿記1級
という資格を取得するまでになった。大した資格ではないが、全て興味があった分野だ。
現在は資格を生かした仕事をしているが、仕事上、先方から「先生」と呼んで頂くことがある。畏れ多いことだ。
また、仕事と平行して公認会計士の勉強をしている。
「聖人君子」
俺は上司から薫陶を受けて以来、常にこの言葉を追い求めている。