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加藤嘉一。日本ではなじみのない名前だが、実は今、中国でもっとも有名な日本人である。
わずか26歳にして北京大学研究員として教壇に立つ一方、テレビのコメンテイター、雑誌コラムニスト、
書籍執筆など幅広く活躍し、“現代の遣唐使”“加藤現象”と呼ばれるほどの人気を博している。
その人気の理由は、理論的かつ痛快な主張。 日本人から見た中国の外交や経済を、反日感情をものともせず展開していく。
「日本には『出る杭は打たれる』という言葉がありますが、中国ではむしろ『出る杭は出れば出るほどいい』。
そして、能力があれば若ければ若いほど重用され、年功序列も終身雇用もない完全実力社会なんです。
機会平等でチャンスはあるけど、半面、弱肉強食の世界。もう生きるか死ぬかって舞台だけど、
僕にとってはすごく生きやすい環境だったんですよね」(加藤氏)
そんな加藤氏と同じ80年代生まれの中国の若者たちは、“80后(パーリンホー)”と呼ばれ、社会の中核をなしつつある。
加藤氏によると、日本ではゆとり教育世代にあたる彼らは、「騙すとか、蹴落とすとかも彼らにとっては“生きる術”」なのだという。
「ひとりっ子政策の世代で親が溺愛し、ワガママに育ったから、特に都市部の子は自分勝手だし、思いやりがない。
ほかの世代と比べても個人主義だし、人を騙したり、蹴落したりってことをまったく悪いと思ってないんですよ」 (加藤氏)
彼らがもっとも興味のある対象はお金を貯めること。 中国には家がなければ嫁を迎えられないという独特の結婚観がある。
しかし、普通に働いても25、26歳ではとうてい家なんて買えるはずがない。 そのため、何としても成り上がろうとする。
キャリアアップを目指して転職を繰り返すことは当たり前で、ひとつの職場に留まる人は、能力がない臆病な人と言われるのだとか。
「だから、若者のなかで一番尊敬されているのがフリーターなんです。だってそうでしょう、どこの組織にも依拠することなく、
好きなことをしてひとりで闘っているんですから。たぶん世界的に見てもフリーターが蔑まされてるのって日本だけですよ」(加藤氏)
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