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もう菅なんて、どうでもいい
首相がこんな〝恍惚状態〟になっているのでは、当然、周囲のモチベーションが上がるはずもない。
女房役であるはずの枝野幸男官房長官からして、完全に首相を見放しているのか、やる気のなさを隠そうともしない。
「仙谷さんは報道陣に怒りまくってたけど、オレは毎日、『いかにちゃんと答えずに済むか』ばかり考えてるんだよ。
まあ長官はマゾのほうがいいね。菅とは用があれば話すけど、なければ話さないよ。
ずっと前からそうだもの。国会答弁のアドバイス? そんなの全然してない。
細野(豪志・首相補佐官)や寺田(学・同)に丸投げしてるし」
さらに、やる気のなさに加えて、すっかり菅首相をバカにしているのは、安住淳国対委員長だ。
予算関連法案の分割審議を口走り、野党の猛反発を喰らって物議を醸した安住氏は、こう嘯いている。
「(3分の2採決に向けた数合わせのため)誰かに公明党に入党してもらおうか。
20人くらい連れて行けば、あそこの過半数を占めて乗っ取れるんじゃねーか?
とりあえず『人間革命』(創価学会・池田大作名誉会長の著書)を読まないとな(笑)」
「支持率なんて移ろいやすいんだから、選挙になった時に総理を替えれば、すぐに上がるよ。ワハハハ」
安住氏は、2月14日に「たちあがれ日本」の園田博之幹事長と会談した際も、「菅さんが辞めれば前に進むよ」と
水を向けられ、うっかり「そうですね」と相槌を打ってしまった。国会運営の最前線に立つ国対委員長のホンネが
「菅じゃもうダメ」。これでは、予算審議が進むわけがない。
官邸で首相を支え、表面上は淡々と日常業務をこなしている細野豪志首相補佐官も、あまりの惨状に、こう漏らしたという。
「ボクは以前、三鷹に住んでいたんだよ。あの頃の菅さんは輝いていた。だから一票を投じたのに・・・。
菅さんはこれで終わっちゃうのかな」
ここに至ると、これまで表向きは「菅を支えざるを得ない」と言い続けてきた仙谷由人党代表代行も、
周囲にこう話さずにはいられなかった。
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