11/02/27 22:26:17.89 EOMtHT3a0
井川さんは既存の殺菌・滅菌技術に対し、
「水道水の塩素は人体の免疫自体を弱め、プラズマは高価なうえ、
有害なオゾンを発生する」などと懸念していたという。
そこで大きな電位差のある空間(高電界)に細菌を含む液体を通せば、
細菌の細胞膜の内外に電圧の違いが生じ、細胞膜が破れて死滅する-と想定。
試行錯誤の末、電気を蓄えるコンデンサーを改良した電極で2000ボルト前後の
高い電位差の高電界を作り、大腸菌を含む水を通すと大腸菌は死滅したという。
理論を実験で裏付けるまで1年がかり。井川さんは「コンデンサーの構造を
利用したのは、まさにひょうたんから駒。
研究を長年やり尽くすと、とっぴなことを思いつく」と振り返る。
実験装置は手のひらサイズの基板に電極を張り付けたシンプルな構造で、
数ボルトの電圧と100ワット以下の電力だけで動かせるため、コストが低く安全だという。