11/02/21 16:28:37.27 0
皮膚が半透明で内臓や血管が透けて見えるカエルの量産に、広島大大学院理学研究科の住田正幸教授
(60)が成功した。名付けて「スケルピョン」。医学や生物学での新しい実験動物や学校教材と
なる可能性を秘める。
スケルピョンの種は本州、四国、九州に分布し、山の近くにすむニホンアカガエル。スケルピョン
には本来3種類ある色素細胞が1種類しかない。解剖が必要ないため、内部を幼生(「スケルジャクシ」)
から生涯にわたり観察できる。例えば長期間、病気の進行や薬の効き具合を調べることなどが考えられる。
「殺さずに済むような実験動物を誕生させられないか」と、2000年ごろに住田さんが発案。
黒色の色素細胞がない突然変異体(グレーアイ)と、光を反射する色素細胞がない突然変異体(ブラックアイ)
とを数世代にわたって交配し、生み出した。透明の魚類はメダカなどでつくられているが、
両生類ではスケルピョンが唯一だ。
07年に誕生を学会で発表した後、成体を約200匹まで増やし、量産のめどが立った。名前は「透ける」
と英語の「スケルトン(内部が透けて見える)」にかけた。
住田さんによると、動物愛護の伝統がある欧州で関心が高く、誕生発表時には、海外の通信社が配信。
複数の日本商社が輸出品として興味を示し、昨年はインド企業から問い合わせがあったという。
住田さんは「完全シースルーを狙っている」と話す。
課題は、スケルピョン同士をかけ合わせた2代目の生活力が弱いこと。普通なら成体になってから
3~4年は生きるのに、ほとんどが1~2カ月で死んでしまう。だが長く生きる個体もあり、
住田さんは強い系統を採り入れることで解決できるとみている。
[朝日新聞]2011年2月21日15時0分
URLリンク(www.asahi.com)
スケルピョン(右)と野生型のニホンアカガエル
URLリンク(www.asahi.com)
スケルピョンの幼生「スケルジャクシ」
URLリンク(www.asahi.com)
スケルピョン
URLリンク(www.asahi.com)
つづきは>>2