11/02/20 22:24:08.55 0
「これはジェノサイド(大量殺人)だ。お願いだから、世界に知らせてくれ」。
疲れきった声の男性医師は繰り返し懇願した--。
最高指導者カダフィ大佐の退陣を求めるデモ隊に、治安部隊が弾圧を加えるリビア第2の都市ベンガジ。
現地の医師が20日、毎日新聞の電話取材に悲惨な実情を証言した。
医師は30代で主要病院の一つに勤務。「ベンガジだけで少なくとも100人、
(反体制デモが集中する)東部全体では150~200人が死亡した」と語った。死者には12歳の子供も含まれているという。
市内の病院には多数の負傷者や死者が運び込まれ、医薬品や輸血用血液の不足が強く懸念されている。
医師は治安部隊側が「機関銃や対空機関銃でデモ隊を撃っている」と証言。
19日には弾圧で死亡した市民の葬列にまで発砲したという。
傷は頭部やのどなど上半身に集中し、治安部隊側の「殺意」が垣間見える。
医師は「デモは平和的に行われていた。参加者には弁護士や医師などもいた」とも話した。
別の病院に勤務する医師は19日の電話取材に「院内は負傷者や遺体でいっぱいだ。
こんなにひどい状況は見たことがない」と泣き崩れた。
15日に反体制デモが始まって以来、当初はナイフなどによる負傷が多かったが、
デモが激化した17日以降はほとんどが銃創になった。
複数のベンガジ住民によると、治安部隊は市内の兵舎を拠点にしている模様だ。
19日には、「市外から市内を戦車が砲撃している」「ヘリコプターが上空を舞い、銃声や爆発音が聞こえる」と話す住民もいた。
「アフリカ系の雇い兵が投入されている」との証言も相次いでいる。ベンガジの東方約200キロの町ダルナの男性住民は取材に
「拘束した雇い兵が、リビア政府から13万ドル(約1080万円)の報酬を約束されたと告白した」と語った。
住民側は自警団を組織して治安部隊を撃退したという。
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