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手術後に化膿（かのう）しにくく、傷跡も目立たない縫合法「真皮縫合」。
若い外科医の技術を高めようと、大阪大医学部付属病院（大阪府吹田市）の消化器外科は２月、真皮縫合のコンテストを開催した。
同大の伊藤壽記教授は「傷跡が一生残り、トラウマを抱える患者もいる。真皮縫合を習得すれば全ての外科手術に通用する」と、
技術向上の重要性を指摘した。
大阪市内で４日に実施されたコンテストには、大阪や兵庫の計１７病院から、医大卒業後１０年以内の外科医９１人が参加。
豚の皮膚を使い、表皮の下の皮膚「真皮」を１０分間で８針縫って出来栄えを競った。
参加した府立急性期・総合医療センター（大阪市住吉区）の東重慶さん（２７）は「普段の執刀以上に緊張して
うまくできなかった」と汗を拭った。
関西ろうさい病院（兵庫県尼崎市）の小野寿子さん（２８）も「いつもと違う環境だったので震えが止まらなかったが、
いい経験だった」と苦笑した。
参加者のうち評価の高かった１６人は、３月の本選に進むことが決まった。
（2011/02/20-14:11）
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