11/02/19 22:30:29.75 0
米エール大学の中国系米国人教授、エイミー・チュア氏(48)が1月、英才教育で
2人の娘を育てた体験記「タイガー・マザーの闘争賛歌」を出版し、論議を呼んでいる。
チュア氏は、子供の自尊心を重視する西洋式の教育に対し、子供を「ゴミ」と呼んで
叱咤(しった)激励する「中国式」の優越性を説くが、あまりの猛烈ママぶりに批判が噴出、
大論争となった。
チュア氏は、フィリピンから米国に移住した中国系の両親を持つ2世米国人。著書では、
自身が実践した「べからず」を列挙し、友人宅での外泊やテレビ、ゲーム、課外活動などを
禁じ、最高の成績しか許さない方針を紹介している。
長女ソフィアさんが算数で2位になると、ドリルで2000問を解かせて首位を奪還。
ソフィアさんにはピアノ、次女ルイーザさんにはバイオリンの練習を何時間も強制し、
ルイーザさんから渡された誕生日のお祝いカードがおざなりだったため、突き返したという。
この本の抜粋を掲載したウォール・ストリート・ジャーナル紙の電子版には「モンスターだ」
「自殺者が増える」などの書き込みが8000件近く殺到。タイム誌が特集を組み、テレビや
地方紙も「タイガー・マザー」を取りあげた。
チュア氏はABCテレビで「著書は回顧録。子育て本ではない」と述べ、真意が誤解されて
いると強調。事実、著書ではチュア氏自身の反省や、米国人の親の寛容さを肯定的に
書いた部分もあり、過激な記述だけが独り歩きした側面がある。
コロンビア大学のメイ・ナイ教授(米移民史)は「チュア氏の教育は『中国式』ではなく、
米国の上・中流家庭にみられる傾向の極端な例。中国脅威論が増す中、中国式を
強調して米国の問題点を指摘したため論議を呼んだ」と話す。
読売新聞
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)