11/02/19 16:30:14 0
>>1の続き
名護市辺野古への移設を再確認し、菅直人首相が踏襲した日米合意の正当性はもはや、地に落ちている。
この三つの核心は軍事優先に傾く日本の統治機構の危うさに直結する。
徹底的に膿を出すべきだが、その動きは弱過ぎる。「方便」発言を追及されている
菅首相や枝野幸男官房長官の国会答弁は、官僚が作ったメモに頼り切りだ。
「在沖海兵隊を含む在日米軍全体」と位置付けることでしか「抑止力」を説明できず、
海兵隊抜きならどれほど損なわれるのか、誰も具体的に言おうとしない。
「抑止力」の根拠の希薄さの裏返しである。官僚支配の病弊が色濃く漂う第2幕が紡がれている。
国の最高権力者の回顧は、虚栄心やプライドが災いし、当事者に都合良く描かれることが多い。
言葉の軽さはあったにせよ、鳩山氏の証言に偽りはない。退陣に追い込まれた鳩山包囲網の内幕を、
わずか8カ月後に明かしたのは前代未聞だ。
「県外移設」を期待した県民を裏切ったことへの反省と謝罪の意を基に、鳩山氏は驚くほど赤裸々に証言した。
その内容は真実性、迫真性に富む。日本の戦後政治史に刻まれる首相経験者の告白と言っていい。
沖縄はもうだまされないという意志を強固にした点で、鳩山証言の意義は極めて大きい。
海兵隊の抑止力が虚飾に彩られていることをしっかり国内外にアピールし、普天間の県外移設を切望する
沖縄の声を一層明確に打ち出す好機到来と位置付けたい。沖縄の知恵、戦略も問われている。
以上