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★【特別評論・鳩山「方便」発言が問うもの】検証すべきは「抑止力」 政局の陰で埋没する核心
米軍普天間飛行場の県内移設の理由に挙げた「抑止力」について、
鳩山由紀夫前首相が「方便だった」と証言した波紋が、本質からずれる形で広がっている。
抑止力の虚構性など、追及されるべき大事な論点が、中央政局の陰で埋没する本末転倒の状況が続いている。
名護市辺野古への移設を譲らない米側に屈し、県民や国民に説明できないため、
方便を用いて県内移設の理屈を繰り出した―。政治主導を掲げた前首相のあっけない
挫折劇の実態を知った県民の間で、怒りと失望が再び噴き出しているのは当然のことだ。
その一方で「やはり、そうだったか」と冷静に受け止めた人も多いだろう。
鳩山証言を今後の基地問題の反転攻勢にどう生かすのか。沖縄社会に突き付けられた重い課題でもある。
国会での論戦や在京大手メディアの報じ方の大勢は、失言、放言の類いとみなし、
鳩山氏個人の資質問題に矮小(わいしょう)化しているように映る。
民主党内の抗争と絡め、またしても普天間問題が「政争の具」と化した。
再確認しておきたい。鳩山証言が照らし出した核心は
(1)沖縄に新たな海兵隊航空基地を押し付ける論拠にした「抑止力」は虚構
(2)公約に掲げた「県外移設」実現を目指したが、自らの戦略、指導力の弱さを突かれ、
対米追従を断ち切れない閣僚と官僚支配の軍門に下った構図
(3)沖縄に基地を押し付ける差別的構造の温存―であろう。(続く)
琉球新報 URLリンク(ryukyushimpo.jp)
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