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「菅はもう詰んでいる」 会派離脱の裏で小沢氏動く
民主党の小沢一郎元代表は17日朝、鳩山由紀夫前首相に電話した。
「俺も今日初めて聞いたんだ。自分の所から動きが出る」
自らに近い衆院議員16人の会派離脱届。小沢氏も16人も互いに無関係を装った。
しかし、小沢氏は16日夜、都心から離れた料理店で離脱メンバーとひそかに会った。
川島智太郎議員は小沢氏の元秘書。16人は2009年8月の衆院選で比例代表の下位で当選し、
風が吹かなければ再選がおぼつかない小沢チルドレンだ。小沢氏の了承を得た動きだとだれもが疑わない。
ベテラン議員は「小沢君も総会屋みたいなことをやった」とつぶやいた。
小沢氏の狙いは「菅降ろし」。強制起訴された自身の処分問題を政権浮揚に利用しようとする首相に怒りを募らせてきた。
14日の役員会で、党員資格停止処分の期間を「判決確定まで」とされたことが引き金だった。
党の指針にある最長6カ月を念頭に一審で無罪を勝ち取り次の代表選出馬も視野に入れていたが、
最高裁判決確定までなら68歳の小沢氏が復権する目は限りなく小さくなる。
布石も周到に打っていた。
8日には、「減税」を旗印に名古屋市長選で当選した河村たかし市長らとの会談をわざわざ報道陣に公開。
小沢氏に近い原口一博前総務相は河村氏との連携を模索しつつ、近く発売される月刊誌で厳しく首相批判を展開する。
離脱グループの石井章氏は「われわれは先遣隊だ」と後続の動きを示唆した。
小沢氏はこれまでも、離党や政界再編をちらつかせて政敵を揺さぶってきた。
今回は11年度予算関連法案採決での「造反」部隊がのろしを上げ、菅政権の生殺与奪の権を握った。
側近は、将棋で勝敗が決した局面に例えてつぶやいた。
「菅はもう詰んでいる」<北海道新聞2月18日朝刊掲載> (02/18 09:23)
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