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★中国専門家「北方四島はロシア領。わが国は開発に大胆に参画せよ」
北京師範大学国際関係研究所の李興所長は、ロシアが実効支配を続ける北方領土(北
方四島、ロシア名は南クリル群島)の開発に、中国は大胆に参画せよとする文章を発表
した。環球網が同文章を掲載した。
■「日本が不愉快に感じても、関係ない」
李所長は、中国が開発に「大胆に参画すべき」理由としてまず、同諸島自然資源、
エネルギー、レアメタルなどの資源に富んでいることを挙げた。まず必要とされるの
は、道路、橋、港湾などのインフラ建設で「まさに、中国が強みを持っている分野」と
指摘し、地理的に近いことからも「中ロがウィン・ウィンの関係になり、双方とも利益
を得ることができる」と主張した。
北方四島の主権問題については、日ロに深刻な対立があることを紹介した上で、
「南クリル群島はロシアに帰属する。第二次世界大戦前後の一連の国際条約の取り決め
にもとづく」、「これらの条約にはヤルタ会議、ポツダム宣言、サンフランシスコも含
まれる。米国も当事者であり、(中国が開発に参画しても)米国の反発を招くことはな
い」と主張した。
「日本が(中国の参画)で不愉快さを感じることは理解できる」と論じる一方、
「わが国の対外政策は、みずからの利益にもとづくもので、他人が喜ぼうが、不愉快に
なろうが、関係ない」と主張して、「いわんや、南クリル群島の帰属問題は、第二次世
界大戦の果実として配分されたものだ。(現状を)変更することは、第二次世界大戦の
結果を改変するものであり、日本は望むだろうが中国もロシアもともに反対する」と記
した。
(続く)
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