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中国農業部などによる調査の結果、中国で流通するコメの約10%に基準値以上の
カドニウムが含まれていたことが分かった。また、中国科学院地球化学研究所の
研究者が論文で、中国国内のメチル水銀摂取ルートは魚介類ではなくコメである
と報告したことも分かった。カドニウムはイタイイタイ病を、メチル水銀は水俣病を
引き起こす物質だ。14日、正義網が報じた。
急速な工業化に伴い、中国では広大な土地が汚染されており、水や土壌の汚染に
よってコメが汚染され、さらに人体へと汚染が進んでいるという。2002年に農業部に
よって行われたコメの全国調査では、コメに含まれる重金属でもっとも多かったの
が鉛(なまり)で、基準超過率は28.4%、次いでカドニウムの10.3%だった。
5年後の07年に行われた調査では、全国6カ所の県クラス以上の市場でランダムに
購入したコメを検査したところ、約10%のコメから基準を超えるカドニウムが検出された。
中国では毎年2億トンのコメが生産されており、そのうちの10%、2000万トンが汚染され
ていることになる。特に南方のコメの汚染が激しく、08年4月の調査では、江西、湖南、
広東省の自由市場からサンプリングしたコメを検査した結果、60%以上のコメから、
国が定める基準値を超えるカドニウムが検出された。
中国は企業が支払う環境保護基金の税金システムがないほか、政府が土壌汚染に
関する情報を公表しないことが習慣化しており、その結果、政府と一般市民との間に
情報格差が生じている。特に自作でコメを食している多くの農民は、汚染を知らずに
重金属にまみれたコメを食べ続けている。
中国の有識者たちは、政府は汚染された土壌での稲作を禁止していないにもかか
わらず、重金属に汚染されたコメの流通を禁止している事が矛盾であり、これでは汚
染コメの流通を防ぐことはできないと指摘した。(編集担当:畠山栄)
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