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官庁や民間のビルが並ぶ福井市大手３のオフィス街で、１４日午前９時ごろに発生したガス爆発事故。
突然の爆発音に近隣の会社に勤める人たちは驚き、駆け付けた１５０人以上の警察官や消防隊員らで
現場は騒然となった。近くの市役所も爆風で窓ガラスが割れるなどの被害があった。
「火だるまになった人が出てきたぞ」
爆発のあった松田ビルの南隣の建物で、消防用品を取り扱う暁産業の荒木伸男社長（６１）は、
従業員の大声を聞き、すぐ社内にあった消火器を手に外へ向かった。ガス臭が漂う中、
爆発で体に燃え移った火を消そうと、ビルの前に積もった雪の上を転がり回っていた
３人の男性作業員に、消火剤をかけた。
直後に救急車や消防車、パトカーのサイレンが鳴り響き、周辺に規制線が張り巡らされた。
松田ビルで解体作業の足場を組んでいた建設作業員の男性（３０）は「足場にいたので、地震かと
思った。本当にびっくりした」と立ち尽くした。
爆発の衝撃で１階車庫のアクリル窓が外れた暁産業の男性従業員（４２）は「爆発音の後、
ガラスの破片がバラバラと落ちてきた。ビル内に火が上がっていた」と爆発のすさまじさを語った。
松田ビル北隣の市役所分館は、爆風で１～３階の窓ガラス計７枚が割れた。分館には市民協働・
国際室の分室などが入るが、普段は倉庫などに使われ、事故当時は１人しかおらず、けが人はいなかった。
現場から５メートル西側の市役所本庁舎も、爆風で１～３階ベランダの天井ボードが４カ所外れ、
松田ビルからガラス片などが、ベランダや公用車のある駐車場などに散乱した。
月曜日の午前中とあって、多くの市民がいたが、けが人はいなかった。事故を目撃した男性職員（６０）は
「突然ドカンと爆発し、赤い火が出ているのが見えた。朝から、足場を取り付けているのを見ていたが、
まさかこんな近くで事故が起きるとは」と驚いていた。
（増田紗苗、土屋晴康
中日新聞:作業員３人火だるま 福井のビル・ガス爆発:福井(CHUNICHI Web)
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