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「政界の宇宙人」が本物の宇宙人に思えてきた。その言動に触れれば触れるほど、普通の人とは違う空気を吸っているように映る
▼鳩山由紀夫前首相。普天間飛行場移設問題のインタビューで、
在沖米海兵隊の意義について「抑止力」という言葉を使ったのは「方便」だった、と答えた。県民へ説明するために後付けした理屈のようだ
▼ちょっと待ってくれ宇宙人、いや鳩山さん。普天間の県外国外移設が頓挫した揚げ句の説明にしては軽率すぎないか。
かつての国のリーダーとは思えぬ思慮のなさ。基地の重圧に苦しむ県民の心を逆なでするもので、受け入れがたい
▼広辞苑によれば、「方便」は仏教に由来する言葉。「衆生を教え導く巧みな手段。真理に誘い入れるために仮に設けた教え」とある。
しかし、世間ずれした宇宙感覚に、そんな深い意味が込められているとは仏様も思うまい
▼「うそも方便」のような知恵も感じられぬ単なる言い逃れだ。しかも普天間問題が袋小路に入り込んでいる時期に、「方便」を持ち出す無感覚。
菅政権もさぞかし肝を冷やしているだろう
▼一問一答では、真摯(しんし)に受け答えしているようにも読めるが、過去と照らし合わせると、政治家としての不誠実さが透けて見える。
もはや発する言葉が無重力状態である。あまりに軽く、遠い。(平良哲)
沖縄タイムス 2011年2月14日 09時28分
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