11/02/14 18:13:49 dyMqizjnO
>>321
あと、原価が安くなる規模の経済性を理解していない人が多過ぎる
■《規模の経済性》
ビールのような工業製品を作る場合、生産量にかかわらず、初期の設備投資《固定費用》が発生する。
製品が少ししか売れなければ、1個あたりの値段を高くしないと、設備投資にかけた費用を回収できない。
しかし、製品がたくさん売れれば、安い値段で設備投資の費用を回収することができる。
設備投資=固定費用を1億円掛ったとする。
その固定費用を回収するには、100個しか売れなかったら…1個当たりの費用(販売価格)は100万円にしないといけない。
一方、100万個売れれば、1個当たりの費用(販売価格)はわずか100円で済む。
このように、生産や流通の規模を拡大することで得られるメリットのことを「規模の経済性」という。
自動車が“あんな低価格”で販売できているのも、「1グループで400万台の生産」という大規模化により、販売や部品を大量購入しているから。
■EVと新興市場が再編を誘発…700万台クラブ
自動車が“あんな低価格”で販売できているのも、「1グループで400万台の生産」という大規模化により、販売や部品を大量購入しているから。
単純に言えば、価格=コスト+利益。次世代開発で開発コストは上がる。一方、価格はダウンを余儀なくされる。つまり、利益は圧縮されてしまう。
自動車の需要が伸びて行くのは新興国。新興国は所得が高くないため、価格は先進国以上にダウンを余儀なくされる。
EVになり開発コストは上がり、それは価格転嫁される。一方で、拡大している新興国の市場では逆に販売価格を抑えないといけない。
よって、EVやこれからの自動車業界では、自動車1台で得られる利益は減る。
これをカバーするには、さらに300万台多い「1グループで700万台の生産規模」は必要。
フィアットが余剰ラインを削った新生クライスラーを欲しかったのも、米国市場でのクライスラーの規模が欲しかったから。