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小泉政権の目指したもの
「グローバリズム」「ボーダーレス社会」「自由競争」「規制撤廃」
「構造改革」「郵政改革」「汗をかく者が報われる社会」
すべて経済不況克服の起死回生の一手のごとく言われたが、
どれもアメリカからの「年次改革要望書」に従っていただけだ。
結果はどうだったか。2001年からリーマンショック前まで、
先進国は軒並みGDPを毎年5%以上も伸ばしていたのに
日本だけが取り残されていた。
世界が夢見て作れなかった一億総中流社会も潰え格差ばかりが広がった。
「プライマリーバランスの均衡を図る」などと言いながら、緊縮財政をとったから
却って財政収支を大幅に悪化させた。
失業率は大いに上がり汗をかく者まで死に追いやられる自殺大国になった。
ほとんどの新聞、テレビ、なにより国民までが喝采を叫んでいた。
今また降ってわいたTPPを、「第三の開国」などと言い陶酔している。
アメリカや財界からの強い要求があることも「バスに乗り遅れるな」が
出てきていることも小泉構造改革でよく見た光景だ。
闇雲の「改革」は「改悪」に、自主防衛すらできない国の「開国」は「亡国」につながる。
今週発売の週刊新潮の藤原正彦氏のコラムより抜粋