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老舗温泉ホテルを舞台にした岡本倶楽部による詐欺事件で、
運営会社「オー・エム・シー(OMC)」が設立翌年の二〇〇七年九月期に
約二十二億五千万円の赤字を計上し、〇九年九月には約百五十億円の債務超過に
陥っていたことが、同社破産管財人の調査報告書などで分かった。
岡本倶楽部の元オーナー大東正博容疑者(59)らは〇九年九月以降も会員の勧誘を
続けており、警視庁と静岡県警などの合同捜査本部は、同容疑者らが当初から会員の
預託金を返還できないと認識していたとみている。
合同捜査本部によると、大東容疑者は「組織的詐欺に当たる行為は一切していない」と
供述している。
報告書などによると、OMCは〇六年十月設立。大東容疑者が会長だった
「岡本ホテルシステムズ」から業務を引き継ぎ、会員から集めた金を管理していた。
しかし、会員からの「施設使用料」などの収入は、〇七年九月に約七億六千万円。
一方、従業員の給料などの支出は三十億円を超え、約二十二億五千万円の赤字だった。
赤字は〇八年で約十六億円、〇九年は約三十三億円に膨らんだ。〇九年九月時点で
ホテルなど資産の総額は約四十五億円だったが、会員に返還すべき「施設利用預託金」は
四倍以上の約百九十億円に上り、解約した会員への返還も滞っていた。
*+*+ 東京新聞 2011/02/10[08:07:46] +*+*
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