11/02/09 21:33:55 QYAn5EhL0
私は、日本と共に終始東アジア諸国の解放に協力してくれた同盟諸国に対しては遺憾の意を表せざるを得ない。
日本国民であって前線で戦死した者、公務にて殉職した者、戦災に倒れた者、
さらにはその遺族の気持ちに想いを寄せると、我が身を引き裂かれる思いである。
また戦傷を負ったり、災禍を被って家財職業を失った人々の再起については、
私が深く心を痛めているところである。
考えれば、今後日本国の受けるべき苦難はきっと並大抵のことではなかろう。
あなたがた国民の本心も私はよく理解している。
しかしながら、私は時の巡り合せに逆らわず、堪えがたくまた忍びがたい思いを乗り越えて、
未来永劫のために平和な世界を切り開こうと思うのである。
私は、ここに国としての形を維持し得れば、善良なあなたがた国民の真心を拠所として、
常にあなたがた国民と共に過ごすことができる。
もしだれかが感情の高ぶりからむやみやたらに事件を起したり、
あるいは仲間を陥れたりして互いに時勢の成り行きを混乱させ、
そのために進むべき正しい道を誤って世界の国々から信頼を失うようなことは、
私が最も強く警戒するところである。
ぜひとも国を挙げて一家の子孫にまで語り伝え、誇るべき自国の不滅を確信し、
責任は重くかつ復興への道のりは遠いことを覚悟し、
総力を将来の建設に傾け、正しい道を常に忘れずその心を堅持し、
誓って国のあるべき姿の真髄を発揚し、世界の流れに遅れを取らぬよう決意しなければならない。
あなたがた国民は、これら私の意をよく理解して行動せよ。
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