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・「男は仕事」という役割意識が薄れ、男性の専業主夫志向が強まっている。20代、30代
男性の過半数が専業主夫を肯定-という調査結果も。働く妻が増え、主夫になる選択肢も
できたためだが、激務の末、家事や子育てに活路を求める男性の増加も示しているようだ。
東京都に住む専業主夫の宮内崇敏さん(31)の毎日は朝5時、床のふき掃除から始まる。
その後パン焼き器をセットし朝食の準備。家族を起こして食事をさせ、8時ごろ、3歳と1歳の
娘を保育園に送っていく。
洗濯や掃除、夕食の支度に続き子供のお迎え、ごはん、寝かしつけ。あっという間に夜9時になり、
娘たちと一緒に眠ってしまうことも多い。
結婚当初は研究開発職の妻(31)と共働きで子育てするつもりだった。しかし過労と人間関係の
悩みで体調を崩し、退職。短期間と思って始めた主夫業だったが、2人目が生まれると就職活動との
両立が難しくなり、1年半前から「主夫1本」で行くことにした。
戸惑いがなかったわけではない。人生に負けたように感じ、しばらく周囲に隠していた。だが反応は
「あっそう」。「何だ、と開き直りました」
宮内さんは主夫の仕事を、会社であらゆる業務を引き受ける総務部に例える。「楽な仕事と見下して
いたところがあったが、半端な気持ちではできないと痛感しています」。家事の合間に主夫生活を
漫画ブログ「カタルエ」で紹介している。
神奈川県厚木市の二瓶将さん(30)は昨年9月、「全く抵抗なく」専業主夫になった。プログラマーで
休日も働く激務だったが、子供が生まれ、家事の得意な二瓶さんが主夫に、収入が高い妻が
働くことに決めた。
「仕事ばかりの時より今の方が充実してます。歯が生えてきたとか寝返りができそうとか、子供の
成長が分かる。妻より自分に懐くのもうれしい」と二瓶さん。(>>2-10につづく)
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