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新幹線が貨物列車と衝突しても乗員乗客が生存できること―。
高速鉄道の安全基準づくりを進めている米国で、こんな案が検討されている。
新幹線が基本的に専用の線路上を走る日本では想定されていない事故だけに、米国への新幹線輸出をめざす
JR各社や鉄道メーカー、輸出を後押しする政府は困惑している。
国土交通省鉄道局によると、米連邦鉄道局が1月中旬までに、川崎重工業や日本車両製造など
世界の主要鉄道メーカー9社に対し、13項目にわたる安全基準案を示した。
その内容は、停車中の貨物列車に時速32キロで衝突しても、新幹線の乗員乗客が生存できる
▽18トンの鉄製コイルを積んだトラックに衝突しても、新幹線の運転士が生存できる
▽重さ6キロの鉄球が運転席に衝突しても、車内まで貫通しない、などだ。
各メーカーは、米側に対応可能か、回答を求められている。JR東海は車体の強化について、対応可能と回答した。
だが、同社幹部は「本音では強化する必要はないと思う」と漏らす。
日本の新幹線は、衝突事故を想定しないぶん、車体が軽く、省エネ性能が高いうえレールへの負荷が少ない利点がある。
米国輸出でもPRしている点だが、「米国の基準に沿えば車体は改造で重くなり、燃費も悪くなる」(国交省の担当者)。
国交省は、車体強化より信号システムの整備など、事故防止策に力を入れるよう、米側にアドバイスしているが、
「日米で鉄道の思想が違い、認識の差は大きい」(同担当者)と苦戦している。
JR東海が輸出をめざす米フロリダ州の高速鉄道計画は、早ければ2月にも入札へ向けた手続きが始まる見通し。
車体から窓やいすまで、高い強度が求められる可能性が高く、日本企業の壁になっている。(信原一貴)
朝日新聞 2011年2月8日1時2分
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