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山梨県の玄関口ともいえる甲府市の平和通りが、カラスのフンで真っ白になっている。
専門家は、東京都からカラスが流入したためとみて、生ごみの集積場にネットを張るなど、
カラスが餌にありつけないよう徹底した対策が必要と指摘している。
◆清掃追いつかず◆
JR甲府駅南口から南へ延びる平和通り。歩道や自転車道には駅から約500メートルにわたり、
カラスのフンがびっしりこびりついている。特に西側の被害が激しく、植え込みの木々や道路標識に付いたフンもある。
朝掃除しても翌日にはフンが辺り一面を覆う。歩道を掃除している清掃業の女性(77)は「16年間掃除してるけど、
こんなにひどい年は初めて。カラスを追い出したい」と憤る。
鳥類の生態に詳しい山梨大名誉教授の中村司さん(84)によると、フン害は、ひなを育てたカラスが群れで行動する
秋から冬にかけて目立つ。
◆ハシブトガラス◆
カラスが増えた原因について、中村さんは「甲府盆地に生息していたハシボソガラスに加え、東京都がごみ対策を
徹底したことで餌が減り、大型のハシブトガラスが流入したのでは」と話す。
東京都は2001年度から、ごみ集積所に防鳥ネットを張ったり、カラスの巣を撤去したりするなど駆除作戦を徹底。
その結果、同年度に3万6400羽いた都内のカラスは、09年度に1万9100羽まで減少したという。
カラスは昼間、市街地の生ごみをあさって食料とし、夜は高い場所に集結し群れで帰巣する習性がある。
中村さんによると、平和通りのカラスには、〈1〉甲府市北部の湯村山など〈2〉平和通り―をねぐらにする群れがあり、
日暮れ時にカラスの大群が押し寄せる。(後略)
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読売新聞 URLリンク(www.yomiuri.co.jp)