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・浜松市内の私立高校が、3年の女子生徒(18)に対する退学処分の取り消しを命じた
静岡地裁浜松支部の仮処分決定を無視し、復学を拒んでいることが分かった。生徒は
男性講師と性的関係を持ったとして昨年12月に退学になったが、復学を申し立てていた。
地裁浜松支部の決定(1月17日付)や同校によると、生徒は成績優秀者に認められる
特待生として入学し、寮生活をしていた。昨年10月上旬、同校の男性講師=懲戒解雇=の
自宅で講師と性的関係を持ったことが発覚し、同月下旬から自宅待機処分とされた。
生徒は一時寮に戻ったが、授業への出席は認められず、12月下旬に正式に退学処分となった。
生徒は専門学校進学を目指していたが、卒業のめどが立たず、進路は決まっていない。
生徒側は11~12月、自宅待機と退学の処分取り消しの仮処分をそれぞれ申し立てた。
同校側は「反省がなく、自主退学の勧めにも応じなかったので退学処分とした」と反論し、
自宅学習による卒業認定などの和解案を提示したが、生徒側は「同級生と一緒に最後まで
高校生活を送りたい」と拒否した。
地裁浜松支部は決定で退学処分について「生徒に改善の見込みがなく、教育上やむをえない場合に
限って選択されるべきだ」と指摘。今回のケースでは「(性的関係を持つ前に)十分な教育的指導が
行われたとは認められないうえ、最初の処分で2カ月近い停学になっている」とし、「退学は社会通念上
妥当性を欠いている」と判断した。同校側は1月25日に異議を申し立てたが、法務省によると、
異議申立期間中も決定は有効。
同校の卒業式は2月20日。父親は取材に「娘にも非がなかったとは言えないが、反省もしており、
友達と一緒に卒業式を迎えさせたい」と話す。
一方、同校の校長は「処分をうやむやにしては学校の秩序が保てない。(異議が却下
されるなどして)最終的に裁判所の判断が確定すれば従う」と話している。 (抜粋)
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