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★福岡県知事選 自民、蔵内氏推薦へ 小川氏と分裂選挙も
自民党福岡県連は5日、県知事選の候補者選考委員会(委員長=武田良太県連会長)
を開き、党県議団会長蔵内勇夫氏(57)の推薦を内定した。近く党本部に推薦願を提
出する。蔵内氏は「福岡県から明治以来のシステムを変えていきたい」と述べ、立候補
を表明した。麻生太郎元首相が推す元内閣広報官の小川洋氏(61)は推薦されなかっ
たが、立候補の意向は変わっておらず、県連にとって事実上の「分裂選挙」となる見通
しが強まっている。
選考委員会では、推薦願を提出した蔵内氏と小川氏、九州大教授の谷口博文氏(5
6)がそれぞれ所信を述べた後、国会議員、県議、政令市議の3グループに分かれて意
見を集約。「委員会の決定に従う」とした市議グループは外れ、国会議員代表の麻生氏
と県議団代表の蔵内氏の2人だけで約1時間協議し、最終的に蔵内氏推薦で決着した。
武田氏は記者会見で「麻生氏と蔵内氏の合意に基づき、全会一致で決定した。(分裂
選挙には)当然ならない」と一本化を強調した。
麻生氏も会合後「選考委員会の決定は尊重する」と話したが、同氏周辺は「選挙戦で
誰を支援するかは制限されない」との認識を示した。小川氏は決定について「福岡県の
役に立ちたいという気持ちは変わっていない」と述べ、立候補の意欲をあらためて強調
した。
谷口氏は自民党の推薦なしでも立候補するか明言しなかった。民主党県連は6日、谷
口氏の推薦を協議するが、否定的な見方が強まっている。
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