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(>>1の続き)
イスラエルにとってさらなる「悪夢」は、エジプトの新政権とガザのハマスの共闘だ。
エジプトはガザに武器が流れ込まないよう曲がりなりにもガザ境界を監視してきた。
武器が公然と流入すれば脅威は高まる。
パレスチナとの和平交渉では、ムバラク氏がアラブ諸国との「仲介役」を務めており、
ムバラク氏が政権から離れ、イスラエルが中東で孤立を深めることになれば、
アラブ諸国からの圧力は強まりそうだ。
ムバラク政権とイスラエルは、核開発を進めるイランを「共通の敵」として協調してきた経緯を
持つが、ネタニヤフ首相は「今度はエジプトが『もう一つのイラン』になりかねない」と懸念を示した。
イスラエル紙イディオト・アハロノトは2日、「米国がムバラク氏を見放し、エジプトに民主主義を
根付かせようとするなら間違いだ」と強調した。盟友のムバラク氏を失うことで、窮地に立たされる
イスラエルへの配慮が米側にないことへの不満を示した形だ。
シェイクト元駐エジプト・イスラエル大使は「(ムバラク氏退陣後の)『エジプトの民主主義』実現という
事態は確かに美しい。だが、ムバラク氏が権力の座に居続けることこそがイスラエルにとって真の
利益となる」と、絶望感をにじませながら指摘している。