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ロシア国防相が北方領土に入る
タス通信によると、ロシアのセルジュコフ国防相が４日、
北方領土の択捉、国後、色丹の各島の視察に向かった。
ロシア国防省当局者によると、国防相は同日、択捉島に到着した。
１０日に前原誠司外相がロシアへ出発し、ラブロフ外相と会談するのを前にした
国防相の北方領土訪問により、日本政府の反発は必至だ。
セルジュコフ国防相は４日、ロシア極東軍管区の本部があるハバロフスクに到着。
空港で短時間の会議を開いた後、北方領土に向かった。
現地に駐留する機関銃・砲兵師団の視察が目的という。
視察は１日で終わり、同日中にハバロフスクに戻る予定。
昨年１１月のメドベージェフ大統領の北方領土訪問後、
シュワロフ第１副首相やバサルギン地域発展相らに続くロシア政府幹部の北方領土訪問で、
ロシアの実効支配の姿勢がより鮮明になった。
ロシアは昨年７月、択捉島でソ連崩壊後で最大規模とされる軍事演習を実施。
先月にもブルガコフ国防次官が国後、択捉の両島を訪問し、
駐留兵士の生活改善や燃料補給の増強を約束するなど、
北方領土返還を求める日本を強くけん制していた。
北方領土には択捉、国後の両島に約３千人のロシア兵が駐留しているとされ、
戦車や装甲車などが配備されている。（共同）
ニッカンスポーツ／共同通信 ［2011年2月4日11時45分］
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