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野球賭博の胴元をしたとして警視庁に賭博開帳図利幇助(とりほうじょ)容疑で
逮捕された元幕下力士・山本俊作容疑者(35)が、大相撲の取組も賭けの
対象にしていたことが関係者への取材でわかった。ただし、発覚した八百長
疑惑に含まれる取組は賭けの対象にしていなかったという。
警視庁が野球賭博への関与を認めた力士らの携帯電話を調べたところ、
山本容疑者のほか、元大関琴光喜関=解雇=ら客の携帯に、取組を対象とした
賭博に関する複数のメールが送受信されていたことがわかった。
警視庁はメールの内容を精査するなどした上で、相撲賭博の立件の可否を検討する。
メールでは、例えば「五番勝負です」と書かれ、五つの取組を具体的に提示。
「東」「西」のあとに、ハンディとみられる「0.7」「0.3」などの数字が付いたメールもあり、
何番かの取組に絞って東西のどちらが勝ち星が多いかを賭けるやり方をしていたとみられる。
捜査関係者によると、山本容疑者は2006年ごろ、指定暴力団山口組弘道会系の組長
(09年8月に死亡)から「自分で客を集めれば、小遣い稼ぎになる」と誘われ、胴元を始めた。
野球賭博の客には、元大嶽親方を含む10人以上がいたという。
山本容疑者は、09年4~5月のプロ野球公式戦を対象にした賭けで胴元の元力士に
ハンディを送ったとして、1月26日に逮捕された。
また、力士らは、ほかにワールド・ベースボール・クラシック(WBC)や海外サッカーも
賭けの対象にしていたという。
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