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★田中秀征 政権ウォッチ:小沢氏への態度もトーン・ダウンか
●得意の“与野党協議”に逃げた菅首相の弱腰 強制起訴された小沢氏の気になる今後
民主党の小沢一郎元代表は、1月31日、検察審査会の起訴議決により、
政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で“強制起訴”された。
常識的に考えれば、この裁判は無罪にならざるを得ないだろう。
なぜなら、有罪に持ち込める新事実や新証拠がなさそうだからだ。
小沢氏が政治倫理審査会で説明したり、あるいは検察官役の指定弁護士の事情聴取に応じていたら、
それなりの手がかりも掴めただろうが、その要請を拒んできたので有罪立証はきわめて困難だろう。
もしもこれが有罪となれば、検察の威信は地に堕ちるし、
検察審による“強制起訴”がこれから強い社会的影響力を持ってくる。
逆に無罪となれば、検察審に与えられた強すぎる権限に対して見直しの世論も高まるだろう。
小沢氏は起訴を受けて記者会見し、「私は何一つやましいところはない。
引き続き民主党議員として誠心誠意取り組む」と言明した。
「民主党議員として」とは、要するに離党も議員辞職もしないということだ。(中略)
●“小沢切り”で支持率が上がるほど政権運営は甘いものではない
さて、菅・小沢対決はこれから相討ちのようになっていくだろう。
どう経過してもそれが大きな政権浮揚効果をもたらすことはない。
ただ、首相にとっては、振り出した“小沢切り”の手形をうやむやにはできない。
それに、「有言実行内閣」とも言ってしまった。
要するに、政権運営は、場当たりや思いつきで乗り切れるほど甘くはないのだ。
ダイヤモンド・オンラインから抜粋
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