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★11年度予算案:自民対案も国債が税収上回る
自民党の石破茂政調会長は1日の衆院予算委員会で、政府の11年度予算案への同党の
「対案」をパネルで披露した。子ども手当や農家の戸別所得補償など「バラマキ施策」の
中止や公務員の人件費削減で6・4兆円を捻出し、景気対策や成長戦略などに計2・8兆円をあてる構想。
ただ国債発行の減額は1兆円にとどまり自民党案でも国債発行額が税収を上回るのは変わらない。
民主党政権への「助け舟」になりかねず、間の悪さは否めなかった。
政府案は国債発行額が税収を約3・4兆円上回っており、自民党の谷垣禎一総裁は1月26日の
衆院本会議の代表質問で「2年連続で借金が税収を上回る異常な事態」と批判した。
にもかかわらず、これを解消する案を提示できなかったことについて、
同党政調幹部は「消費税を含めた税制抜本改革をしない限りだめだ、ということが示せればいい」と釈明している。
自民党案では、浮かせた財源を基礎年金の2分の1国庫負担(1・2兆円)や
予備費1兆円の復元(0・2兆円)にも振り向ける。【野原大輔】
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