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大雪被害取材のため、大阪市から4輪駆動車で運転手とカメラマンとともに福井県敦賀市に向かった記者は、
国道8号の渋滞に巻き込まれ、1日朝までの23時間で500メートルしか進めなかった。
31日午前2時過ぎに出発。北陸自動車道長浜インターで降り、国道8号を北上した。敦賀市内では、
吹雪が視界を遮り、道路両側では積雪が人の背丈ほどになっていた。
同日午前8時、目的地から南約13キロで目の前に車列が現れ、それ以上進めなくなった。
ボンネットに積もった雪が、次第に視界を狭めて行く。
目の前にコンビニエンスストアがあった。ドライバーが次々と訪れ、食料を買い込んだり、トイレに駆け込んだり。
おにぎりと弁当は午前9時に売り切れ、昼過ぎにはパンもなくなった。
困ったのは情報量の少なさだ。ラジオは国道8号の通行止めを伝え続けていたが、詳しい状況がわからない。
沿道の電光掲示板もチェーン規制の区間などを伝えるだけだ。コンビニ経営者の女性(56)は「5分に1回は
離れた場所のドライバーから混雑状況を尋ねる電話がかかってきます」と困り顔だった。
日が暮れても車は全く動かない。路面は凍り、ツルツルと滑るように。周囲に点在する民家の人影も無くなり、
聞こえるのはエンジンのアイドリング音のみ。午後10時半ごろ車列が動き出したが、約500メートル北上して
再び動かなくなった。
後続の車の女性は息子を乗せ、敦賀市へ戻る途中。「息子はインフルエンザ。このままだと熱も下がらない」と
困り果てた表情だった。
ガソリンはどんどん減る。多くのドライバーはエンジンを切って、じっと目を閉じていた。1日午前1時ごろ、
運転手が「あと4時間でガソリンが切れる」。外の気温は零下2度。毛布も寝袋もない。ここで一晩を越せるのかと、
焦った。
2以降に続く
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