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・近年、メディアの報道で「若者の××離れ」というフレーズを目にすることが多くないだろうか。
「××」に入る単語は車、活字、海外留学、スキー、映画など様々だ。いずれも若者の内向き
志向や、停滞する消費活動を危惧する論調の記事だが、残念ながらそういった言葉は若者の
心には届いていない。ネットニュースサイト編集者として活動する中川淳一郎氏が解説する。
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彼らの書き込みを見ていると反発の背景には、年配者、もしくはその象徴的存在としての
団塊世代への「怒り」があることが透けて見える。乱暴に要約すれば、「そりゃ、あんたたちの
時代はよかったよな」という思いである。
団塊の世代が企業で主力として働いていた頃は、世の中は総じて好景気。タバコ、酒をたしなみ、
車を所有して旅行やスキー、映画など趣味に興じた(あくまで世代全体に対して抱いている
イメージである。念のため)。
また、バブル世代に対してもそれに近い印象を抱いている。消費すること、物を所有することが
ステータスであった時代の人たち、という認識だ。
この感覚は今の若者には通じない。給料は上がらない、雇用は安定しない、そもそも就職先が
見つからないそんな環境の中で、「お金のかかる趣味や生き方」を、彼らはもはや志向していない。
私はこの「怒り」を心情的にはある程度理解できる。若者を「就職氷河期に突入して以降(1993年~)
社会人になった者」と区分すれば、私も若者側に入る。(>>2-10につづく)
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