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★国債“日本格下げ”消費税増税の布石か
●アメリカ 過去最悪の財政赤字から目をそらす戦略とも
米S&Pが日本国債の格付けを「AA」から「AAマイナス」に格下げした。日本の
政府債務比率が一段と悪化するというもっともらしい理由だが、格付け会社の格付けを
丸ごと信じていいかは疑問だ。
ニッセイ基礎研究所経済調査部長の櫨浩一氏がいう。
「一国の格付けの上げ下げは、納得できる面もありますが、国を横並びで見ると違和感
があります」
日本の「AAマイナス」はクウェートやサウジアラビアと同じ。驚くのは、財政悪化
が深刻なスペインが「AA」で、日本より上にいること。確かに首をかしげたくなる。
とはいえ格下げの威力は無視できない。格下げニュースが流れた途端に為替市場は反
応し、一時、円は1週間ぶりの円安水準となる1ドル=83円台に急落した。
(中略)
日本はナメられたもんだが、もっと許せない見方もある。消費税増税が絡んでいると
いうのだ。
「日本の財政赤字は、格下げされるほど深刻だから、消費税アップも仕方なしという流
れです。日本人は外圧に弱い。そこを利用した戦略でしょう。おそらく絵を描いたのは
アメリカ。消費税増税で財政をある程度安定させ、米国債を買わせる魂胆です。ゆうち
ょ銀や簡保が持つ数百兆円の資産にしても、信用力の落ちた日本国債を多く保有するの
ではなく、トリプルA格付けの米国債と分散させる。そのために日本を格下げしたと考
えればつじつまが合います」(市場関係者)
消費税増税をやりたい菅首相には、意外な味方出現なのに、27日夜、菅はこう言っ
た。「そういうことには疎いので、(コメントは)改めてさせてほしい」。その代わり
与謝野経財相が「格下げは(消費税率アップを)早くやりなさいという催促だ」と自分
の主張を正当化するような発言をしてみせた。
経済オンチ丸出しなうえ、米国べったりの菅に日本を任せていたら、国民の財産がご
っそりと米国に持っていかれる。“日本格下げ”を消費税増税の口実にさせてはならない。
(日刊ゲンダイ2011年1月28日掲載)
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