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反体制デモが続くエジプトのムバラク大統領は29日、軍出身のオマル・スレイマン情報庁長官(74)を副大統領に指名した。
1981年の大統領就任以来、副大統領を置くのは初めてで、事実上の後継指名とみられる。
首相には、同じく軍出身のアフマド・シャフィク前民間航空相(69)を指名。
両氏は同日、就任した。この人事で国民の反発をかわす狙いとみられるが、
国内各地では30日もデモが続き、ムバラク退陣を求める声は根強く、事態が収束に向かうかどうかは不透明だ。
中東の衛星テレビ「アル・ジャジーラ」は30日、医療団体の情報として、デモ隊と警官隊との衝突などによる死者が
全土で同日までに150人に上り、負傷者は4000人を超えたと伝えた。
スレイマン副大統領は93年から情報庁長官を務め、ムバラク政権を支えてきた重鎮だ。
2002年まで空軍司令官を務めたシャフィク新首相も軍幹部の人望が厚く、軍の意向が反映された政権交代への動きとみられる。
しかし、治安状態は改善が進まず、略奪が横行し、無法状態化している。
カイロでの夜間外出禁止令は29日から、3時間延長され、午後4時以降の外出が禁じられたにもかかわらず、
中心部は同日夜も5万人規模のデモが起き、「ムバラクはすぐにやめろ」という大声が響いた。
主要都市では、29日ごろから警察官の姿が消え、治安悪化に拍車をかけている。
首都カイロでは、若者の一部が暴徒化し、商店などに押し入って、家電製品や家具などを持ち出した。
住民や商店主の一部は拳銃やこん棒を手に「自警団」を結成して警戒に当たっている。
また、AP通信によると、国内の少なくとも四つの刑務所から30日、計数千人の囚人が脱走したという。
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