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★ダボス会議、菅首相「開花」を強調 財政には触れず
菅直人首相は29日午前（日本時間同日夜）、世界経済フォーラム年次総会（ダボス
会議）で講演し、世界貿易機関（ＷＴＯ）の多角的通商交渉（ドーハ・ラウンド）早期
妥結や環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）への積極的な参加の意向を表明した。貿易の自
由化促進を明治維新、戦後復興に続く「第三の開国」と位置付け、停滞する日本経済の
活性化に積極的に取り組む姿勢を訴えた。
首相は講演の冒頭、反政府デモが拡大するエジプト情勢に触れ「ムバラク大統領は改
革すると表明している。多くの国民との対話の中から、広く（国民が）参加する政権作
りをすると同時に政治的安定と市民生活の平静を取り戻すことを強く期待する」と表明
した。
日本の首相のダボス会議出席は、2009年の麻生太郎氏以来４人目。通常国会会期中と
いう強行スケジュールで参加したのは世界の政治指導者や企業経営者、市場関係者らに
低迷する日本経済の復活を訴える狙いとみられるが、米格付け会社による日本の長期国
債格下げや財政健全化に関する言及はなかった。
首相は貿易自由化の具体的政策として、世界各国との経済連携の推進を強調。欧州連
合（ＥＵ）との経済連携協定（ＥＰＡ）について今年中の交渉開始を目指すと表明し
た。ＴＰＰについては「６月をメドに結論を出す」と前向きな姿勢を示した。ＴＰＰ参
加により打撃が懸念される国内農業の保護については「経済連携推進と（国内）農業の
再生の両立は可能」と述べるにとどめた。
(後略)
■ソース(日経新聞)【ダボス（スイス東部）＝神沢龍二】1/29 20:56(後略部分はソースで)
URLﾘﾝｸ(www.nikkei.com)