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★原稿棒読みの菅首相 その「お経」に「ご利益なし」の冷笑
米中首脳会談と世界第2位が確定した中国のGDP速報、菅直人首相の初の外交演説
が今月20日に集中した。その評価は日本を取り巻く外交環境の厳しさを象徴する。世
界は、利害調整と対立回避をせめぎ合う米中主導時代のただ中にあって、日本はまさに
その風を受けて立っている。しかし、菅演説には、そんな時代認識もリーダーの矜持も
見受けられず、日本国民の菅首相への視線は、冷ややかに凍り付いたままだ。
日米関係「御利益はないだろう…」
異例の外交演説は、昨年以来の対米、尖閣、北方領土問題などで批判を浴びた失地回
復、仕切り直しが目的で、「複数のアドバイスに基づいた」(首相周辺)秘策だったら
しい。だが、新味はなく、「日米同盟が基軸」のお題目に終始した。
菅首相が掲げた外交の柱は5つ。(1)日米基軸(2)経済外交(3)アジア外交の
新展開(4)地球規模課題への取り組み(5)安保環境への的確な対応-だった。しか
し、演説を聞いた専門家の間ではこう揶揄されている。
『お経はよく書けているが、お布施が足りないから御利益はないだろう…』
「お布施」というのは対米関係修復への処方箋、「御利益」とは同盟深化の実効性で
ある。
演説に続き24日の施政演説でも菅首相は「日米同盟の深化」を訴えていた。いずれ
も普天間問題の沖縄県民へのおわびとのセット。だが振興策など具体的な内容はもちろ
んなく、精神論に終始。これは前原誠司外相による国会の外交演説でも共通した。
「能書きはいい。全部盛り込んだ。しかし、TPP(環太平洋戦略的経済連携)への
参加もそうだが、問題はどうやって実践するんですか-ということですよ。国民も経済
界も冷ややかでしょ。株価もほとんど動かなかった」(外交ウオッチャー)
(続く)
■ソース(産経新聞)(久保田るり子)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)