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部落差別をテーマにした創作劇「つわぶきムラの人々」が30日、徳島市のふれあい健康館で
上演される。幕末の県内の被差別部落を舞台に、厳しい差別と格闘した人々の生き方から、
全ての人間を尊ぶ社会づくりを考えるストーリー。出演、脚本、演出とも市民が担当し、
身近に今も残る部落差別解消を訴える。
劇は、山中の村に暮らす26歳の青年七之丞(しちのじょう)が「なぜ差別を受けるのか」と
仲間に問うところから始まる。村の古老が疑問に答える形で物語は進行。古文書をスクリーンに
映して史実と照らし合わせ、被差別部落の成り立ちを説明する。
中盤ではふもとの村に餓死者が出る中、動物の臓物を使ったかゆで生き延びる七之丞たちが、
自分らを差別する人たちにかゆを分け合うべきかを話し合う。中国地方の伝承「山の粥(かゆ)」を
基にしている。
毎年、人権講座などを開催している市社会教育課が、より心に訴える企画をと市民劇を発案、
参加者を募集した。高校生や会社員、市職員らが約20人が集まり、同課を中心に脚本を練った。
昨年6月から月2、3回、練習を重ねてきた。
青年の一人を演じる徳島科学技術高校2年の笹原稔真(としまさ)君(17)は「考えは違っても、
話し合うことで理解し合えることを描いている。実際の差別も、そうやって無くしていけると思う」と、
ストーリーに込められた思いを説明した。
人権劇で部落差別ない社会訴え 徳島市で30日上演 - 徳島新聞社
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