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・「人体の不思議展」の人体標本展示が死体解剖保存法に抵触する恐れがあることを
指摘した産経新聞の記事で、同社の記者が2カ月も前に取材した内容と過去の論文を
組み合わせるなどして識者談話を書き、本人に断りなく掲載していたことが27日、
関係者への取材で分かった。掲載された識者は末永恵子・福島県立医大講師で、
記事の一部は発言したことのない内容だとしている。産経新聞社は26日、本人からの
抗議を受けて謝罪した。
産経新聞は19日朝刊で、厚生労働省が「人体の不思議展」の人体標本は「遺体」に
当たるとの見解を示し、京都府警が違法性の有無を捜査する方針を固めた--との
記事を掲載した。談話は「人の死には尊厳があり、遺体を安易に利用することはできない。
開催自体が死者への冒涜(ぼうとく)ではないか」との内容で社会面に掲載された。
末永講師は「『人体の不思議展』に疑問をもつ会」に所属しており、メンバーらの
メーリングリストに22日、「(2カ月前の取材後は)直接取材を受けていない」と書き込んで
問題が浮上。記事にある「標本はすべて中国人ということだが、もしこれが日本人だったら
どう思うか」という発言はしたことがないと主張し、「創作された文章で、中国人に対して
差別的な印象もあり、多くの人から真意を問う連絡を受けている」と困惑している。
産経新聞大阪本社総合企画室によると、京都総局の記者が昨年11月、同展について
末永講師に取材し、メモを大阪本社社会部へ送付。執筆に当たった記者は内容が
不足していると感じ、末永講師の論文などで加味した。しかし、両記者が互いに本人へ
連絡していると思い込み、確認や掲載の通告を怠ったという。
執筆した社会部の記者と上司は26日、電話で謝罪し、末永講師はこれを受け入れた。
同総合企画室は「確認を怠ったミスはあったが、非常識な取材はしていない」とし、
講師が発言していないとする内容が盛り込まれた経緯は「取材過程については
答えかねる」としている。(一部略)
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